SOCIALING EYE

明けまして、おめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。

コロナ禍の中、二度目の新年を迎えました。

COVID-19という新型のウイルスは、2020年のグローバル化した世界に打撃を与えました。人類が広範なつながりの中で生きているという特性に乗じて、あっという間にその勢力を拡大したのです。2021年にはワクチンによって抑え込めるかもしれないという人類の期待をよそに、ワクチンの裏をかく変異を重ね、直近では南アフリカで変異が確認されたオミクロン株が主流になりつつあるようです。

オミクロン株についてはまだよくわかっていませんが、2021年末までの情報を見てみると、重症化や死に至る確率が低くなっているようです。猛威をふるったデルタ株より弱毒化し、まるで人類との共生を模索し始めているのではないかと思わせる変異を見せています。

このウイルスによるパンデミックは、世界のあらゆる国が人類共通の課題に立ち向かう機会を与えてくれました。全ての国が協力、協調して課題を解決することも可能だったはずですが、そうはなりませんでした。先進国と新興国の格差、強大な国家間同士の摩擦と勢力争い、国を動かすリーダーや民衆のエゴによってさらに分断が進んでしまいました。これから激化する気候変動という、さらに大きな課題を迎え、このパンデミックで得た教訓を活かすことができるかが問われています。

ご承知のように、アフターコロナの時代は「デジタル」と「サスティナブル」がテーマとなりました。様々なお客さまからのご相談や、私自身の仕事もこの二つのテーマに集約されてきたと感じています。

一昨年よりドゥ・ハウスと共同で始めた、オンラインセミナー「月刊よげんの書」では、延べ2,500人を超える方たちにご参加いただき、情報を共有することができました。月に一度のアウトプットの機会をいただいたことで、インプットの総量をかなり増やすこともできています。今年はこのあたりも整理してまとめたいと思っています。

パーソナルコンピュータの父と言われているアラン・ケイは、「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」と言っています。発明という言葉はテクノロジーのイメージが強いのですが、新たなテクノロジーが普及するためには、ビジネス面や社会的な発明も必要です。様々なアイデアに溢れる現代。実は「課題」や「問い」の立て方が重要になってきているのではないでしょうか。

日本では、新型コロナウイルスの蔓延によって、公衆衛生上の領域にとどまらない、すでにくすぶっていた様々な「課題」が浮き彫りになりました。自粛も含めた移動制限によって停滞も起こりましたが、間違いなく時代は加速したのです。私自身のことも含め、コロナ禍によって課題が明確になるということは「新たな希望」ではないでしょうか。一つひとつの「問い」や「課題」に対し「虎視眈々(こしたんたん)」と的を絞り、課題解決への行動を起こす。今年はそんな年になればいいな、と思っています。(ちょっとだけ寅年にかけてみました)。

そして「人生100年時代。残りの人生にどのような物語を描くことができるのか?」この問いに対し、答えを探して今年も元気に生きてまいります。

本年が皆さまにとって実り多い年であるように、謹んでお祈り申し上げます。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2022年 元旦

ソーシャリングラボLLC 代表 大久保惠司

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